お盆でお墓参りに行ったとき、仏壇でご先祖様にお供えものをするときなど、お線香をあげますよね。
お墓やお仏壇の前では当たり前のように使っているお線香ですが、そもそも一体全体なんのためにお線香を使うのでしょうか?
お線香をあげるという行為、必要??
そんなお線香にはとーーっても深い意味がありました!
1.お線香とは
そもそもお線香とはなんなんでしょうか。
お線香は、お寺・お墓・仏壇で焚くことによって、周囲を清浄にする効果があるといわれ、ご先祖様に手をあわせる前の私たちの心を鎮め、清めてくれるといわれています。
またお経には、お線香の香りは仏様の食べ物と記されているので、家庭でもお線香の香りをご先祖様への供養のお供えとして焚きます。
2.お線香の種類
お線香には大きく分けて2つの種類に分けられ、作られています。
①杉線香
②匂い線香
(1)杉線香
みなさんがよく見る一般的なお線香ではないでしょうか。
杉の葉が原料で、杉の葉の粉末を棒状に練り上げ、乾燥させたものになります。杉の香りやけむりが多いのが特徴で、よくお墓参りなどで使われます。
(2)香り線香
最近人気な香り線香。白檀(びゃくだん)と呼ばれる樹木の粉末に香りを混ぜ込み棒状に練り上げ、乾燥させたものです。香りを楽しめ、煙が少ないのが特徴なので、よく家庭のお仏壇でつかわれます。
また、いまどきのお線香にはたくさんの種類があります。参考までに→これってお線香!?〜いまどきの珍しくてかわいいお線香たち〜
3.お線香をあげる意味とは
『1、お線香とは』のところで少し述べましたが、お線香をあげる意味とは大きく4つあります。
①仏様の食べ物
故人が亡くなって四十九日は、仏の世界(俗に言う「あの世」)にいくまでの間、故人は香りしか食べられないと仏教では伝えられています。その為、日本には四十九日の間はお線香の火を絶やす事なく灯しておきましょう。という風習があります。
②自分の身を清める
こちらも先述しましたが、お線香の香りとけむりには浄化作用があります。
故人または仏様にお供えをする前に、お線香の香りで自身の精神をリラックスさせ、邪念を払いお話する準備を整えてくれる手助けをお線香はしてくれます。
③あの世へのみちしるべ
お線香のけむりはあの世とこの世を繋いでくれる役割があるといわれています。なので、お通夜のときにには、故人が迷わことなくあの世にいけるように一本のお線香を故人の枕元に立てます。
そのお線香からでる一つのけむりがあの世への道となり、故人への道しるべとなってくれるのです。
④仏様と心を繋げてくれる大切な役割
お線香の煙には浄化作用があり、また故人の食べ物でもあり、こういったお線香をあげるという一連の行為は仏様へのご挨拶するための一種の儀式であり、これらを行うことで初めて仏様と心通わせてくれる大切な役割があります。故人との生前の思い出、または家族のこと、日常のことなどお線香がつくってくれる素敵な空間でできたら最高ですね。
このようにお線香をあげるという行為にはちゃんと意味があり、ここをないがしろにしてしまうと仏様に対して失礼になってしまうかもしれません。
お線香の作法についても正しい知識を知っておくべきですね。→知っておきたい!実は間違っていたお線香のNG作法
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
お線香、質素な見ためからは想像もつかないくらい大事な役割を担っており、仏様とお話するのには必要不可欠なアイテムのひとつでしたね。
お線香の役割を知れたことで、これからのお盆やお線香をあげる機会があるときには、上記4つを意識してみると更に深く仏様や故人との繋がりを感じられるようになれるかもしれませんね。
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