電力を充電して蓄え、繰り返し使用することができる電池システムである蓄電池ですが、利用範囲は多岐にわたり、大きいものだと自動車のバッテリー、身近なものだとノートパソコンや携帯電話など、さまざまなものに利用されており、蓄電池の普及率も増えています。
そんなとても便利な蓄電池ですが、蓄電池一つとっても複数の種類があるのをご存知でしょうか。
種類によっては使い方や寿命が大きく異なるため、蓄電池の種類について知っておきましょう。
目次
1.蓄電池の種類は何がある?
当たり前の様に使っている蓄電池ですが、用途によって使える蓄電池も大きく異なります。
蓄電池の種類
蓄電池には大きく分けて5種類あります。
・ニカド電池
・ニッケル水素電池
・リチウムイオン電池
・鉛蓄電池
・NAS 電池
といった種類があります。
その中でもリチウムイオン電池はノートパソコンや携帯電話など、現代人の生活に欠かせないモバイル機器のバッテリーに用いられる電池であり、知ってる人も多いかもしれません。
地球温暖化が激しく進む近年、再生可能エネルギーの利用拡大は必要不可欠であり、どれも重要な役割を持った蓄電池となっています。
2.種類によって蓄電池のサイクルや用途がある!?
とても便利な蓄電池ですが、種類によって蓄電池のサイクルや用途があるのをご存知でしょうか。
分かりやすくまとめましたので、参考にしていただければと思います。
鉛蓄電池
鉛蓄電池は自動車のバッテリーや非常用バックアップ電源に用いられますが、使用サイクルは3150回、使用期間は17年となっています。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は乾電池タイプの蓄電池・ハイブリッドカーのバッテリー・鉄道やモノレールの地上蓄電設備に使われ、使用サイクルは2000回となっております。
リチウムイオン電池
ノートパソコンや携帯電話などのモバイル機器の蓄電池に使われているリチウムイオン電池は使用サイクルが4000回、使用期間は10年となっています。
ニカド電池
ニカド電池は、有害物質のカドミウム使用していることから現在はあまり使われていません。ニッケル水素電池やリチウムイオン電池がニカド電池に代わって主流になってきていることから、しっける水素電池やリチウムイオン電池の下位交換といったところでしょうか。
NAS電池
NAS電池は日本ガイシ株式会社が開発したメガワット級の電力を貯蔵保管することが可能な蓄電池です。しかし、ナトリウムや硫黄という危険物質を使用しているため、危険物指定されていることやメガ級の電力を貯蓄できることから家庭用には向いていないといえます。
使用されるとしたら再生可能エネルギー施設などになるでしょう。
使う蓄電池によって大きく異なったり、メーカーによっても異なる場合があるため、しっかりと確認をしておく必要があります。
3.家庭用蓄電池の賢い選び方は!?
これからの時代、さらに蓄電池が注目されますが、家庭用蓄電池の普及率も上がっており、我が家にもぜひ導入をしたいと考えている人が多くいます。
蓄電池の選び方のポイント
蓄電池を選ぶのに重要なポイントは5つ
・寿命
・放電深度
・蓄電容量
・サイズ
・電力変換効率
各家庭に適した蓄電池を選ぶには、寿命だけでなく放電深度や蓄電容量、サイズなどもチェックする必要があり、各家庭に適した蓄電池を選ぶには、電力変換効率も併せて確認しておくと良いです。
・「放電深度」とは、蓄電池の容量に対する放電量を表す単位
・「電力変換効率」は、太陽光発電システムで作った直流の電気を交流に変換する際の効率を表す数字
これらを目安にすると分かりやすく、知っておくと蓄電池の寿命を縮めてしまうといったトラブルが起きにくいです。
また、蓄電池は種類によって寿命が異なりますが、適切な管理を行っていないと短命になってしまうことがあり、しっかりと適切な管理をすることも大切です。
4.まとめ
電力を充電して蓄え、繰り返し使用することができる電池システムである蓄電池ですが、種類もとても多くあり、種類によって何ができるのか、どのような効果があるのかをしっかりと知っておくことが大切です。
蓄電池の普及率も上がっており、家庭用蓄電池を導入する際は選び方にも工夫をすることが大切です。